採用コンサルティングコラム

【初心者向け】中途採用の教科書 Vol.3

2021.09.10

#求人広告 #ノウハウ #求人検索エンジン 

ビジネスの革新的な進化によりスピードが速まる中、新卒採用と並び即戦力としての活躍が期待される中途採用のニーズは高まっています。必要なタイミングで人材を採用できる反面、採用フローが確立されていなかったり、採用手法が様々だったりと悩みの種も多いです。

前回は、「新卒採用の違いと採用の流れ」について解説していきました。前回の内容を踏まえながら、「中途採用の最適な時期と最適な採用方法」について迫っていきます。

中途採用に最適な時期

年間を通して行われる中途採用ですが、転職市場には活発な時期と落ち着いている時期があります。最適な時期に採用活動を実施できるようデータから読み解いていきます。

上記グラフ株式会社マイナビ「【2021年7月度】正社員求人の掲載数・応募数推移レポート」によると、新型コロナウイルスの影響を受ける直近1年の中途採用の推移がよく分かります。応募数が多いのは、【2020年9~10月】【2021年3月・6月】という結果となりました。掲載数を見ると、【2020年9~12月】【2021年2~4月・6~7月】の時期に多くなっています。この結果から増加傾向となる時期の求職者の動向と採用側の意向がうかがえます。

3月
年度末から新年度に向けてステップアップや心機一転スタートしたい傾向が高いため、
企業側は2月の段階から掲載を始め、囲い込みを行っています

6月/12月
多くの企業でボーナスの給付月となるためボーナスを受け取ってから転職するケースが多いです
12月は年末の繁忙期となる企業も多いため動きは鈍いです

9月~10月
下半期となり新しい環境で働きたいという動きが活発化します
市場は盛んになるがライバル企業や大手企業も同時に動き出すため、掲載が長期化してしまいます

以上のことを踏まえると、中途採用を計画する際は応募者の動向に合わせ1ヶ月早い時期など前倒しての掲載が成功の鍵となります。前回解説しました”中途採用の選考フローと採用の流れ”をおさらいしておきましょう。

中途採用に最適な採用方法

無料から有料まであらゆる手法で中途採用は実施できるようになりました。コスト、採用予定数、マッチング制度、採用担当の作業時間などを検討した上で適切な募集方法を選びましょう。アルバイト・パートの短期的な募集とは異なり、1~3ヶ月程度の長期戦を要するケースも考えられます。複数チャネルの利用による応募窓口の拡大も最近では進んでいます。今回は主要な採用方法7選をご紹介します。

1.ハローワーク(公共職業安定所)

全国に500以上の施設があり、常時80万件以上の求人が募集されています。掲載料金は発生しないため、無料で始められる方法として活用される機会は多いです。

2.WEB求人広告

求人サイト(マイナビ転職、type、Re就活など)に求人情報を掲載する手法です。基本的な機能に加え、オプションで転職イベントへの参画やダイレクトメールなどが活用でき多くの求職者にアプローチできます。(弊社取り扱い中途採用向けWEB求人広告はこちら)

3.転職エージェント(人材紹介)

主に上記で紹介しました採用サイトの運営会社が展開する人材紹介サービスです。希望する職種、スキルなどがマッチングする登録者を紹介してもらう手法です。基本的に成果報酬型が多いため初期費用は掛からずに採用活動が始められます。

4.求人検索エンジン

WEB上の求人情報を一括で検索できる言わば”求人専用のGoogle”が求人検索エンジンです。インディードが代表的で、求人広告を利用せずにWEB上で求人情報を掲載する手段として利用が進んでいます。

5.自社サイト(採用ページ/サテライトサイト)

仕事探しをする際に情報収集のため、企業サイトの閲覧が増えています。求人サイトなどの限られたスペースで掲載できなかった企業の魅力や社員インタビューを掲載することで、応募意欲やマッチング制度が高められます。また、採用ページを求人検索エンジンと連携させることでより効果を増します。

6.SNSリクルーティング

Twitter・Facebook・Instagramなどで情報を発信しながら、採用活動を実施していく手法です。企業サイトに比べ堅苦しくなく気軽に求職者への情報発信が可能で、双方向のコミュニケーションも取れます。拡散や口コミなどにより企業イメージの拡大も期待できます。

7.紙媒体の求人広告

新聞、折込チラシ、フリーペーパーなどへ求人情報を掲載する手法です。フリーペーパーは駅、コンビニ、スーパーなど人の目につきやすいところにラックが設置されており、手軽に手に取りやすいのが特徴です。地域限定版を発行している場合が多く、限定した地域で採用活動を実施したい場合に有効です。

中途採用のトレンド

    

上記グラフ株式会社マイナビ「転職動向調査2020年版(2019年)」内の転職関連サービスの認知・情報収集利用・応募利用から読み取れるように、実際に求職者も様々なチャネルから情報を収集し転職活動を行っています。採用時期や難易度により適切な方法を選択していきましょう。

   

いかがでしたでしょうか。

中途採用に最適な時期と募集方法について解説していきました。時期によって転職希望者の動向は大きく異なるため計画性を持って取り組まなければ余計な時間とコストが掛かってしまいます。全3回に渡ってお送りしてきました『中途採用の教科書』ですが、初めてや久しぶりに中途採用を考えられている企業様にとって押さえておくべきポイントをご紹介してきました。今後も、READ+内ではノウハウや最新情報をお届けしていきます。

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